
子供の体毛が濃く、学校でいじめられたり、からかわれたりするんじゃないかと心配になる親御さんは少なくありません。
また、思春期になると、子供自身が友達と比べて自分はムダ毛が多いのではないかと悩むケースも出てきます。
そこで今回は、ムダ毛が多い子供におすすめの脱毛方法や、子供のうちに脱毛することのメリット、デメリットなどについて解説していきたいと思います。
- 子供のムダ毛が濃いので、本人が気にする前に何とかしてあげたい
- 子供におすすめの脱毛方法を知りたい
- 子供でも脱毛サロンやクリニックに通えるのか知りたい
子供のうちから脱毛するメリット
脱毛は、生理周期が定まり、ホルモンバランスが整う高校生あたりから通い始めた方が効果が高く、ムダな時間をかけることなく効率よく脱毛が進められます。
しかし、それでも子供のうちから脱毛することには、2つの大きなメリットがあります。
【メリット1】肌がきれいな大人になる
カミソリや毛抜き、除毛クリーム、ワックス、脱毛テープなどでのムダ毛処理は、安くて手軽です。
しかし、自己処理による肌へのダメージは大きく、肌組織を繰り返し傷つけることで色素沈着を起こしたり、毛穴が目立つようになったり、埋没毛を起こしたりすることもあります。
お母さんたちのなかには、学生の頃に自己処理を行ったことで、未だに改善されないワキの黒ずみや、足や腕の毛穴に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
その点、自己処理をしていない肌のまま、脱毛サロンなどでプロの手による脱毛を受ければ、生涯にわたりツルツルでキレイな肌を保つことが可能です。
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【メリット2】コンプレックスを持たずにすむ
小学生は大人のように空気を読んだり、他人の心を気遣ったりすることなく、思ったことを口にしがちです。
また、中高生になると、わざと嫌がることを言ったり、人と違う部分を指摘したりすることもあります。
ムダ毛をからかわれたことがきっかけで内向的になったり、長袖の服ばかり着るようになったり、学校に行きたくなくなったりすることは珍しいことではありません。
多感な時期に浴びせられた何気ない一言が、長い間コンプレックスになってしまうケースは多いのです。
早めに脱毛することで、そのような嫌な思いをすることがなくなり、修学旅行でのお風呂や、水泳の授業でも周りの目を気にすることなく堂々とできるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
子供のうちから脱毛することによる悪影響・リスク・デメリット
子供のうちに脱毛するメリットを見てきましたが、お母さんたちは、「あまりにも早いうちから脱毛することで、何か悪影響があるのでは?」という心配もあるでしょう。
結論から言えば、子供のうちに脱毛することで成長を妨げたり、何か体に悪影響を及ぼしたりすることはありません。
しかし、子供ならではのリスクやデメリットは少なからずあります。
脱毛効果が出るまでに時間やお金がかかる
子供はホルモンバランスが安定しておらず、毛の生え代わりのサイクルである「毛周期」が定まっていません。
脱毛サロンの光脱毛も、クリニックの医療レーザー脱毛も、毛周期に合わせて施術を行うことで高い脱毛効果が得られます。
そのため、毛周期が定まっていないと、以下のようなデメリットがあります。
- 脱毛が完了するまでに時間がかかる
- 回数制限のあるコースの場合、回数内で治まらず追加料金が発生してしまうi
結果、大人になってから脱毛するよりも、時間や費用が余計にかかるケースが多いのです。
肌ダメージを受けやすい
子供の肌は薄くデリケート。大人と同等の肌になるのは、16歳ぐらいからと言われています。
光脱毛や医療レーザー脱毛は、カミソリや毛抜きと違って肌を直接傷つけることはありませんが、肌に全くダメージがないわけではありません。
フラッシュやレーザーの熱により、大人でも照射後に肌が乾燥したり、赤みや発疹、かゆみが出ることがあります。
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日焼けができない
小中学生は、体育やプール・外遊び・部活動など屋外での活動が多いため、紫外線を浴びる機会が多いですが、脱毛期間中は基本的に日焼け厳禁です。
現在、一般的に行われている光脱毛や医療レーザー脱毛は、メラニン色素に反応する光を肌に照射することで、毛根細胞にダメージを与えていきます。
ところが、紫外線を浴びるとメラニン色素が大量に生成されるため、光やレーザーが肌表面のメラニン色素に反応し、肌トラブルを起こす可能性があります。
そのため、多くの脱毛サロンやクリニックでは、日焼け肌への施術は行いません。
日焼けしているけれども脱毛させたいという場合は、日焼け肌でもOKなサロンやクリニックを選びましょう。
脱毛サロンの光脱毛は何歳から通える?
最近は、小学生や中学生が脱毛に通うことも珍しくなく、3歳や7歳から通えるサロン、年齢制限を設けていないサロンも多くあります。
以下の2点を理解し、かつ親子ともに脱毛を望んでいれば、通うことができます。
- 大人よりも脱毛完了までに時間がかかる
- 成長期を過ぎたあとに、再び毛が生えてくる可能性がある
以下は、大手エステサロンで何歳から脱毛を受け入れているかの一覧となります。
サロン名 | 年齢制限 |
---|---|
ディオーネ | 3歳以上 |
エピレ | 7歳以上 |
エステティックTBC | 7歳以上(ライト脱毛)/15歳以上(スーパー脱毛) |
ミュゼプラチナム | なし |
キレイモ | なし |
脱毛ラボ | なし |
ストラッシュ | なし |
レイビス | 生理がきてホルモンバランスが安定したら |
ジェイエステティック | 中学生以上 |
銀座カラー | 16歳以上 |
脱毛クリニックの医療レーザー脱毛は何歳から通える?
医療レーザー脱毛は光脱毛よりも出力が強く、部位や機種によっては痛みが伴います。
小さなお子さんは嫌がるケースもあるので、光脱毛よりも施術可能な年齢は高めです。
また、年齢制限を設けていない場合でも、基本的にはホルモンバランスが安定する高校生あたりからの施術を推奨しています。
小中学生のお子さんに医療レーザー脱毛を受けさせたい場合は、一度カウンセリングで相談してみましょう。
クリニック名 | 年齢制限 |
---|---|
湘南美容クリニック | なし(ただし、高校生以上を推奨) |
フェミークリニック | なし(ただし、生理周期が安定した頃を推奨) |
アリシアクリニック | 16歳以上 |
リゼクリニック | 14歳以上 |
聖心美容クリニック | 5年生以上(ただし、推奨は成長期が終わってから) |
子供でも永久脱毛はできるの?
エステサロンの光脱毛は、医療レーザー脱毛に比べて出力が弱く、長期的な脱毛効果はあっても完全に生えなくなるとは言えません。
光脱毛は永久脱毛ではなく「減毛」という位置づけです。
一方、医療機関で行う医療レーザー脱毛は永久脱毛が可能です。
では、医療レーザー脱毛を受ければ子供でも永久に毛が生えてこないのかと言えば、そうは言いきれません。
しっかりと脱毛効果を出すためには、毛周期のなかの「成長期」の毛にレーザーを照射する必要があるのですが、子供はこの毛周期がきちんと定まっていないため、脱毛効果が大人よりも出にくいのです。
また、脱毛が完了したと思っても、まだ毛を作る元が残っていることも多く、成長期が落ち着いた頃に毛が生えてきてしまうケースも多々あります。
子供でも使える安全で簡単な家庭用脱毛器はあるの?
お子さんを脱毛サロンやクリニックに通わせることにはまだ賛成できないという場合、家庭用脱毛器を使用する方法もあります。
プロ仕様の機器に比べれば、脱毛効果は低いですが、
- 親の目が届く
- 送り迎えの必要がない
- 1台あれば複数ヶ所の脱毛ができて経済的
といったメリットがあります。
どのメーカーの脱毛器も、慣れればお子さんでも簡単に扱えますが、機種によってはあまり子供向けではないものもあります。
例えば、唯一の家庭用レーザー脱毛器であるトリアは、脱毛効果が高い一方で、痛みが強いという口コミが多いマシンです。
メーカーでも18歳以上の使用を推奨しているので、小中高生のお子さんは使用しない方が良いでしょう。
また、照射パワーの切り替えが少ない脱毛器は、出力を1段階上げただけでも肌へのダメージが大きくなることがあります。できるだけ出力切り替えが多い機種を選びましょう。
子供でも使えるおすすめの家庭用脱毛器は、以下の4種です。
商品名 | 定価(税込) | 出力 | 照射回数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ケノン | 69,800円 | 10段階 | レベル1:100万発/レベル10:30万発 | ワイドな照射口でお手入れがラク/カートリッジを付け替えれば家族で使える |
ツーピーエス | 69,800円 | 8段階 | レベル1:100万発 | 顔・VIOを含む全身の脱毛ができる |
パナソニック 光エステ | 41,605円(アマゾン) | 5段階 | 30万発 | 照射スピードが速い(1.4秒間隔)/家電量販店で購入可 |
ラヴィ | 42,984円 | 7段階 | レベル1:10万発 | ハンドピースがコンパクトで長時間の使用も疲れない/デザインが圧倒的におしゃれ |
子供でも使える除毛クリームはあるの?
除毛クリームは、広範囲の毛を一気に処理できる便利なアイテムです。
ただ、除毛クリームは「チオグリコール酸カルシウム」という薬品によって毛を溶かすため、肌への刺激は強めです。
また、除毛剤独特の臭いを消すための香料や、品質を保つための防腐剤が配合されていることも多く、赤みやカブレが生じる心配があります。
薬品による肌荒れは大人でも起こることが多いので、肌のデリケートな小中学生には除毛クリームはおすすめしません。
どうしても使用したい場合は、普段、皮膚トラブルがないお子さんであっても、刺激になる成分が極力配合されていない「敏感肌用」「低刺激性」の表示がある商品を選びましょう。
ドラッグストアで購入できる除毛クリームは基本的に大人向けです。たとえ敏感肌用でも、子供の肌には負担が大きいことがあるので、事前に必ずパッチテストを行いましょう。
子供が脱毛するのにかかる料金はどれぐらい?
脱毛にかかる料金に大人か子供かによる差はありませんが、部位による料金の差は大きいです。
例えば「ワキ」は、リーズナブルな価格で施術を提供している脱毛サロンやクリニックも少なくありません。
- ミュゼプラチナム:両ワキ+Vライン各6回100円(キャンペーンによって変動あり)
- エピレ:両ワキ6回500円
- ジェイエステティック:両ワキ12回+選べる3部位300円
- 湘南美容クリニック:両ワキ6回1,000円
しかし、小中学生のお子さんや親御さんが最も気にするひじ下やひざ下の脱毛には、数万円単位のお金がかかります。
サロン/クリニック名 | 脱毛の種類 | ひじ下/ひざ下の料金(税込) |
---|---|---|
湘南美容クリニック | 医療レーザー脱毛 | ひじ下またはひざ下6回:81,000円 |
アリシアクリニック | 医療レーザー脱毛 | ひじ下またはひざ下5回:41,250円 |
エピレ | 光脱毛 | ひじ下またはひざ下8回:35,856円 |
ストラッシュ | 光脱毛 | ひじ下またはひざ下8回:46,094円 |
脱毛ラボ | 光脱毛 | ひざ下1回:3,240円/ひじ下1回4,320円 |
ディオーネ | 光脱毛 | ひじ下6回:38,880円/ひざ下6回:45,360円 |
また、注意したいのは脱毛の回数です。
つまり、光脱毛は上記の6~8回コースでは、脱毛が完了することはまずありません。
大人よりも脱毛効果の出にくい子供は、さらに回数が必要となり、場合によっては追加の施術を受ける必要が出てきます。
完全に毛をなくしたいのか、今より薄くなれば良いのか、料金とも相談して検討しましょう。
結局、毛深い子供に最もおすすめの脱毛方法は何?
脱毛方法は選択肢がありすぎて、どの方法が良いか分からない方も多いと思います。
ここでは、条件や目的別におすすめの脱毛法を紹介していきます。
安全性と価格の安さで選ぶなら【ボディ用電気シェーバー】
電気シェーバーは、1,500円程度から4万円以上のものまで価格はピンキリです。
剃り味の良さ、洗浄機能、毛量に合わせてパワーが変わる自動センサーなど、高機能なものは高額ですが、子供のムダ毛処理用であれば、1,500~3,000円程度のシンプルなボディ用電気シェーバーで十分です。
ヘッド部分が動くものなら、足や腕などの平らな部分だけでなく、くぼみのあるワキもきれいに剃れるのでおすすめです。
合わせて読みたいレディース用の電気シェーバーによる女性のムダ毛処理方法について
男の子の口ひげや女の子の産毛処理なら【顔用電気シェーバー】
男の子の生え始めの柔らかい口ひげや、女の子の眉間、鼻下、うなじ、背中などの産毛を処理するなら、スティックタイプのフェイス用シェーバーがおすすめです。
I字カミソリのような形状で小回りがきくので、細かい部分の処理にピッタリです。また、1枚刃なので、太い毛よりも細い毛の処理に向いています。
脱毛したい部位がたくさんあるなら【家庭用脱毛器】
自宅で手軽に使えて、徐々に毛量を減らしていける家庭用脱毛器。
1つのカートリッジで数十万発の照射ができる機種も多いので、ワキ・腕・脚・うなじなど、脱毛したい箇所がたくさんあるお子さんにおすすめです。
1台あれば家族みんなで使える点も魅力です。
小中学生で永久に近い脱毛効果が希望なら【脱毛サロンの光脱毛】
お子さんが小中学生で、ムダ毛を根本的になくしてあげたいとお考えなら、脱毛サロンの光脱毛がおすすめです。
回数や料金は多少かかってしまいますが、痛みが少ないため小さなお子さんでも楽しく通えます。
また、サロン自体も低年齢のお子さんの受け入れをウェルカムとしているケースが多いのがポイントです。
高校生以上なら【クリニックの医療レーザー脱毛】
生理が安定している高校生以上で、お子さんをムダ毛の悩みからできるだけ早く解放させてあげたいという場合は、医療レーザー脱毛をおすすめします。
脱毛完了まで12~18回は通う必要がある脱毛サロンの光脱毛に対し、医療レーザー脱毛は、半分以下の6回前後でほぼムダ毛が生えなくなります。
痛みに関しては個人差が大きいので、ゴムではじかれたように感じる方もいれば、部位によっては全く痛くないという感想を持つ方もいます。
施術を検討している場合は、1度テスト照射を受け、痛みに問題がないか確認してみると良いでしょう。
まとめ
親の目から見ても毛深い子、実際はそれほどではなくても、本人がとても気にしている子など、ムダ毛の悩みはさまざまです。
幸いにも、お母さんが学生の頃とは違い、今はムダ毛処理にもたくさんの選択肢があります。
ムダ毛のせいで自分に自信が持てなかったり、学校生活が楽しめないのであれば、お子さんがあやまった自己処理をしないうちに、安全な脱毛方法に導いてあげましょう。