
脱毛サロンや脱毛クリニックで施術を受ける際は、自宅でムダ毛の自己処理をしていく必要があります。
でも、サロンやクリニックでは「処理してきてくださいね」と言われるだけで、詳しいやり方までは教えてくれません。
そこで今回は、脱毛前の自己処理の正しいやり方や注意点、また、剃り残しがあった場合のサロンやクリニックの対応について、分かりやすく解説していきます。
このような疑問がある方は、参考にしてみてくださいね。
シェービング不要のおすすめ脱毛サロン | シェービング不要部位 |
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うなじ・背中・腰・ヒップ・Oライン | |
うなじ・背中・ヒップ・Oライン | |
うなじ・背中・腰・Oライン | |
うなじ・背中の上半分 |
脱毛前に自己処理が必要な3つの理由
そもそも、ムダ毛の処理が面倒だから脱毛しに行くのに、どうしてわざわざ自己処理していかなければならないのでしょうか。
それには、3つの理由があります。
①十分な脱毛効果を出すため
光脱毛や医療レーザー脱毛は、毛根の黒いメラニン色素に反応して熱を発生させる光やレーザーを照射し、毛の生成細胞にダメージを与える方法です。
ところが、ムダ毛が伸びていると、光やレーザーが毛の色に反応してしまい、毛根まで届きにくくなります。
「せっかく施術を受けたのに脱毛効果が得られなかった」ということがないように、事前のムダ毛処理が必要となります。
②肌トラブルを防ぎ、痛みを軽減するため
肌の表面に毛が伸びていると、毛に沿って広い範囲に熱エネルギーが伝わるため、皮膚が熱によるダメージを受けやすくなります。
そのため、ヤケドのようにヒリヒリしたり、赤みが出たり、照射の際に痛みを強く感じたりすることがあります。
③施術時間を短縮するため
シェービングは時間がかかるため、自宅で済ませてきてもらえれば、施術時間は大幅に短縮できます。
施術時間が短くなれば、1日に施術を受けられる人の数が増えるので、より多くの予約を入れやすくなりますし、回転率を上げたり、シェービングにかかるスタッフの人件費を抑えたりすることで、施術料金を安く設定することもできます。
カミソリ?毛抜き?脱毛前の自己処理は何ですればいい?
普段の自己処理は、カミソリ・毛抜き・除毛クリームなど人それぞれですが、脱毛前の自己処理もいつも通りで良いのかというと、そうではありません。
脱毛前の処理は電気シェーバーで!
ほとんどのエステやクリニックでは、電気シェーバーでの自己処理を推奨しています。
電気シェーバーは、外刃で挟んだ毛を内刃でカットする仕組みなので、鋭利な刃が直接肌に当たりません。
そのため、肌に負担をかけたり、あやまって傷つけたりするリスクが少なく、安全にムダ毛の処理ができます。
電気シェーバーには、男性のヒゲ剃りのような形のものと、I字型のステックタイプがあります。
スティックタイプは小回りがきくため、顔やデリケートゾーンなどの細かい部位のほか、皮膚がやわらかいワキにも使いやすくておすすめです。
合わせて読みたいレディース用の電気シェーバーによる女性のムダ毛処理方法について
脱毛エステに通うなら持っておきたい電気シェーバー
と思う人もいるかもしれませんが、脱毛に通うなら、電気シェーバーは1台あるととっても便利です。
脱毛は1~2回では終わりません。エステ脱毛なら12~18回程度、医療レーザー脱毛でも5~6回は通い、毎回自己処理が必要です。
電気シェーバーはカミソリと違い、事前にジェルやシェービングクリームなどを塗る手間も、洗い流す手間もないので、処理が楽にできます。
また、値段が高いイメージがあるかもしれませんが、余分な機能がついていないシンプルなシェーバーなら、1,500~2,500円ほどと、替刃式のT字カミソリとあまり変わりません。
安いもので十分なので、ぜひ1台購入することをおすすめします。
脱毛前にやってはいけない自己処理方法
では反対に、脱毛前に絶対にやってはいけない、または、できるだけ避けた方が良い自己処理方法を紹介します。
毛抜きでの自己処理は絶対NG!
光脱毛や医療レーザーは、毛根細胞にダメージを与える方法です。
そのため、毛抜きで毛根ごと抜くと光のターゲットがなくなって、脱毛効果が得られなくなってしまいます。
また、毛抜きでの処理は、毛が皮膚の下に埋もれたまま伸びる「埋没毛」の原因になります。埋もれている毛は、光脱毛や医療レーザー脱毛では処理できません。
カミソリは肌への負担が大きいので避ける
カミソリは、肌への負担が最も大きい脱毛方法の一つです。
見えにくい部分や届きにくい部位を無理に剃ることで、肌を切ってしまう危険もありますし、目には見えなくても、カミソリは毛と一緒に肌表面の角質層を削っています。
角質層にダメージを受けると、肌は外部刺激を受けやすくなり、赤みや乾燥などの肌トラブルが起こるリスクが高まります。
除毛クリームは肌荒れが起こる可能性あり
除毛クリームは、アルカリ性の薬品で毛を溶かす方法なので、薬品によって肌荒れを起こす可能性があります。
肌トラブルの状態によっては施術ができない場合がありますし、肌がダメージを受けている状態で施術を受けると、さらなるトラブルを招いたり、施術中の痛みを強く感じたりするリスクがあります。
当日?前日?脱毛前の自己処理は何日前にすればいいの?
脱毛前の自己処理を何日前にするかの決まりは、サロンやクリニックによって多少異なりますが、施術日の前日にすれば、まず間違いありません。
ただし、カミソリを使った場合、当日や前日ではダメージを受けた肌が回復しない恐れがあります。
その点、電気シェーバーなら、エステでの施術直前の処理にも使用するくらいですから、肌への負担を心配する必要はありません。
脱毛前の自己処理は、「前日に」「電気シェーバーで」行いましょう。
脱毛前の自己処理は何ミリにすればいい?具体的な長さを知りたい!
ワキやアンダーヘアなどの太く濃い毛は、前日に処理しても翌日には黒いブツブツが見えるくらい生えてくることがありますよね。
でも、どのサロンやクリニックでも、前日に処理して伸びた程度の長さでNGになることはありません。
ブツブツが見えるくらいなら全く問題ないですし、1ミリ程度であれば指摘されることはないでしょう。
2~3ミリまで伸びていると、剃り残しと判断されるので注意が必要です。
【部位別】脱毛前に自己処理をする際の注意点
自己処理する際には気をつけたいポイントを、部位ごとに紹介していきます。
【腕や足】二の腕の裏側も丁寧に!
腕や脚は皮膚が平らでシェーバーがあてやすく、処理しやすい部分です。
ただし、意外に見落としがちなのが、二の腕の裏側です。
普段はあまり気にならないかもしれませんが、脱毛する際には、細い毛もうぶ毛も処理しなければなりません。
明るい場所で確認しながら、丁寧に剃りましょう。また、全身脱毛をする人は手足の指や甲も忘れないようにしましょう。
【ワキ】凹凸部分の剃り残しに注意
ワキ毛は腕や足の毛と違い、毛の生える方向が一定ではありません。
色々な方向から生えているため、シェーバーの当て方を工夫しながら、剃り残しができないよう丁寧に処理しましょう。
【胸やお腹】明るい場所で剃りましょう
胸やお腹は、自己処理をしたことがない人も多いと思います。
うぶ毛なので見えにくく、剃り残しができやすい部位の1つです。処理後は、自然光や蛍光灯の下で、剃り残しがないかよく確認するようにしてください。
【背中・うなじ・おしり・腰】自己処理の難易度MAX!
手が届きにくく見えにくい体のうしろ側は、自分一人で完璧に処理するのは難しいです。
できれば、家族や友人に手伝ってもらいましょう。
また、脱毛サロンやクリニックのなかには、体の背面部分の剃り残しは補助する、または、処理してこなくても良いというところも少なくありません。(『剃り残しや事前処理を忘れた場合のサロン・クリニックの対応一覧』参照)
【デリケートゾーン】傷つきやすい部分なので必ず電気シェーバーで!
デリケートゾーンは、サロンやクリニックでは「VIO」といいます。
Vラインはショーツからはみ出る部分、Iラインは陰部の両サイド、Oライン(ヒップ奥)は肛門周辺のことです。
それぞれの注意点を見ていきましょう。
Vライン
Vラインの毛は長いので、そのまま剃るとシェーバーに毛が絡まります。初めにハサミで短くカットしてから、シェーバーで剃りましょう。
また、Vラインは全部なくしたい人もいれば、面積を小さくしたい、形を整えたいなど好みがあると思います。
理想の形がある場合は、全身が写る鏡でバランスを確認しながら少しずつ整えていきましょう。
Iライン
IラインもVライン同様、長い毛はまずハサミでカットします。
Vラインのように立った状態では処理部分が見えないので、体育座りをし、足を左右に開いて、角度がつけられる鏡を前に置きます。
そして、見えやすいように鏡の角度を調節し、確認しながら慎重に剃っていきましょう。
もちろん使用するのは、電気シェーバーです。Iラインは粘膜に近いので、決してカミソリは使わないでください。
Oライン
鏡を床に置いたら、またいで立ち、確認しながらシェーバーで剃っていきましょう。
OラインはVラインと違い、残す毛の形を気にする必要はないので、見えない部分は手で触り、毛のある部分は全て剃って大丈夫です。
【顔】施術の2日前がベスト
普段の処理はカミソリが一番キレイに仕上がりますが、脱毛前はそこまで深剃りする必要はありません。
やはり、使用するのは電気シェーバーがベストです。
また、顔はうぶ毛がほとんどなので、必ずしも前日の夜に処理しなくても大丈夫。
肌が弱い人はむしろ、肌状態が回復する期間を作るため、施術の2日前くらいに処理した方が良いでしょう。
「剃り残しがあった」「シェービングを忘れた」そんなときはどうなるの?
きれいに処理したつもりだったのに剃り残しがあったり、事前処理を忘れたりした場合はどうなるのでしょうか。
処理しないままでは脱毛は受けられない
自己処理が不十分だった場合の対応はさまざまですが、共通して言えるのは、処理をしていない状態では施術は受けられないということ。
この場合は、
- シェービング代を支払って剃ってもらう
- 無料で剃ってもらう(部位によっては無料、または剃り残し部分は無料の場合)
- 剃り残し部分を避けて施術する
- 当日の施術がキャンセルになる
のいずれかになります。
背中やおしりなど手の届かない部分はどうすればいい?
手が届かない「背中」「おしり」などの背面部分の剃り残しは、無料補助か処理不要とするサロンも多いです。
自分で完璧に剃るのは難しい部位なので、家族や友人に協力してもらえる方以外は、こういったサービスがあるサロンを選びましょう。
また、衛生面の観点からシェービングは持参しなければならいサロンがあるので、カウンセリングの際に確認しておきましょう。
背面部のシェービングが無料のサロン | シェービング不要部位 |
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うなじ・背中・腰・ヒップ・Oライン | |
うなじ・背中・ヒップ・Oライン | |
うなじ・背中・腰・Oライン | |
うなじ・背中の上半分 |
デリケートゾーンの処理も自分でするの?
皮膚がやわらかく毛が太いデリケートゾーンも、自分で処理するのが苦手な人が多い部位です。
できればお任せしたい、と思う人も多いかもしれませんが、VラインやIラインの補助をしてくれるサロンやクリニックはあまりありません。
比較的多いのは、Oライン(ヒップ奥)の補助です。
剃り残しを無料で処理してくれるケースもあれば、シェービング料金を払えば処理してもらえる場合もあります。
【サロン・クリニックのシェービングルール】剃り残しがあった場合の対応一覧
事前処理や剃り残しがあった場合の対応を、サロン・クリニックごとに紹介します。
サロン名 | 対応 |
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ミュゼプラチナム | うなじ・背中・ヒップ奥の剃り残しは無料補助あり/その他の部位は剃り残し部分を避けて施術、または当日の施術不可 |
キレイモ | うなじ・背中・ヒップ・Oラインは処理不要/他の部位も多少の剃り残しは無料補助あり |
銀座カラー | うなじ・背中・腰・ヒップ・Oラインは処理不要(シェーバー持参)/多少の剃り残しは無料補助あり/全く剃っていない場合は、その部分を避けて照射 |
脱毛ラボ | 剃り残しは1部位につき1,000円でシェービング、VIOと顔は一部位につき1,500円、またはその部分を避けて照射 |
エピレ | I・Oラインと背中の剃り残しはシェーバー持参で無料補助あり/その他の剃り残し部分は避けて照射 |
ジェイエステティック | うなじ・背中は無料補助あり/その他の剃り残しがある場合は当日の施術ができない可能性あり |
シースリー | うなじと背中の上半分は処理不要/その他の剃り残しはシェーバー持参で無料補助あり |
ストラッシュ | 回数パックと無制限プランは、うなじ・背中・腰・Oラインの処理不要/その他の部位も多少の剃り残しは無料補助 |
ディオーネ | 剃り残し部分は無料でシェービング |
クリニック名 | 対応 |
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湘南美容クリニック | 剃り残しは1部位につき500円 |
アリシアクリニック | Oラインは処理不要/その他の部位は剃り残しがあるとその部分を避けて照射/シェービングお願いする場合は何ヶ所でも2,160円 |
リゼクリニック | 剃り残しは無料補助あり |
聖心美容クリニック | うなじ・背中・腰・額・耳毛・鼻毛は処理不要/その他の部位は剃り残し1ヶ所につき1,080円 |
アイエスクリニック | うなじと背中は処理不要/その他の部位は剃り残し1部位につき2,160円 |
まとめ
面倒な脱毛前の自己処理ですが、脱毛回数を重ねるごとに、毛量が減り毛質が細く薄くなって手間がかからなくなります。
大変なのは初めの数回なので、最初は頑張って丁寧に処理していきましょう。
ただし、
- 自己処理が難しいうなじや背中の脱毛をする
- 処理箇所が多い全身脱毛をする
- 自己処理が面倒、苦手
以上のような人は、シェービングサービスや「無料補助」があるサロンやクリニックを選んだ方が、毎回の自己処理のストレスがなくなります。
脱毛に通う際には、コース料金だけでなく、シェービングサービスについてもぜチェックしてみてください。