
最近、雑誌やSNSでよく見かける「脱毛石鹸」。
剃ったり抜いたり、脱毛サロンに通ったり、ムダ毛処理には手間もお金もかかりますから、石鹸で脱毛ができるなんて魅力的ですよね。
そこで今回は、脱毛石鹸とはどのようなものなのか、また、使い方や脱毛効果について詳しく解説していきます。
- 脱毛石鹸ってどんなふうに使うの?
- 洗うだけで本当に脱毛できるの?
- 即効性や持続性はあるの?
- 脱毛石鹸っていくらくらいするの?
実際に脱毛石鹸を使った感想も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
脱毛石鹸って何?毛が抜ける仕組みについて
「脱毛石鹸」と聞くと、除毛クリームのように、洗って流すとすぐに毛が抜け落ちるイメージをもつかもしれませんが、そうではありません。
では、脱毛石鹸とはどのようなものなのか、仕組みを見ていきましょう。
脱毛石鹸とは?
脱毛石鹸とは、毛の生えるスピードを遅くしたり、毛を細く柔らかくしたりするアイテムです。
除毛クリームや脱毛ワックスのような即効性はなく、継続的に使うことで徐々に効果が現れます。
脱毛石鹸の働きは「除毛」や「抑毛」
脱毛石鹸には、毛を構成するタンパク質を分解することによる除毛効果、または毛が生える力を弱める抑毛効果があります。
脱毛石鹸には、この除毛効果と抑毛効果のどちらか、または両方が期待できる成分が配合されています。
脱毛石鹸に含まれる成分
では、脱毛石鹸に含まれる除毛成分と抑毛成分について詳しく見てきましょう。
①除毛成分
脱毛石鹸の除毛成分として代表的なのは、「チオグリコール酸カルシウム」です。
チオグリコール酸カルシウムは、除毛クリームに配合されているアルカリ性の成分で、毛のタンパク質を分解して溶かす働きがあります。
②抑毛成分
抑毛成分として脱毛石鹸に配合されているのが、抑毛ローションに含まれることも多い「豆乳発酵液」、「ダイズ種子エキス」などの大豆由来成分です。
これらには、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをするイソフラボンが含まれています。
使い続けると、徐々にムダ毛が生えにくくなる抑毛効果が期待できます。
また、「ブロメライン」や「パイナップル果実エキス」、「パパイア果実エキス」なども、タンパク質を分解してムダ毛の生成を抑える働きがあります。
脱毛石鹸の効果的な使い方
次に、脱毛石鹸の使い方を見ていきましょう。
使い方は普通の石鹸と同じ
使い方は普通の石鹸と同じですが、湯船に入って体を温めてからの方が、毛穴が開き、成分が浸透しやすくなります。
-
石鹸に水を含ませてよく泡立てる
泡立ては、ネットを使うのがおすすめです。ボディソープを使い慣れていると、石鹸は泡立ちにくいと感じますが、ネットならきめ細かい泡が簡単に作れます。 -
気になる部分を洗う
ムダ毛が生えている部分に泡をのせ、包み込むようにしてやさしく洗います。 -
洗い流す
保湿成分が多く含まれているタイプは、シャワーで流しても、肌にぬるつきが残ることがあります。泡が残っていなければ問題ありませんが、気になる場合はしっかり洗い流しましょう。
脱毛石鹸を使用後のアフターケア
脱毛石鹸には、保湿成分が配合されているものも多いですが、洗いっぱなしでは、やはり肌は乾燥してします。
使用後は、化粧水やボディークリームなどで保湿ケアをしましょう。
毎日使っても大丈夫?脱毛石鹸の使用頻度
エステ脱毛や医療レーザー脱毛、家庭用脱毛器、除毛クリーム、脱毛テープなど、脱毛グッズのほとんどは、使用の頻度に制約があります。
頻繁に使うと、肌を傷める危険性があるからです。
しかし、脱毛石鹸には使うタイミングや頻度に決まりはありません。
入浴時、朝の洗顔やシャワータイムなど、毎日でも使えます。
【意外な効果あり!】脱毛石鹸でムダ毛処理をするメリット
他の脱毛グッズでは得られない、脱毛石鹸ならではのメリットを見ていきましょう。
美肌効果や保湿効果がある
脱毛石鹸には、ヒアルロン酸やプラセンタ、コラーゲンなど、美容成分や美肌成分が配合されています。
また、抑毛成分のパイナップル果実エキスやパパイア果実エキスは、タンパク質分解酵素であることから、肌の古い角質を取り除くピーリング効果が期待できます。
消臭効果がある
カキタンニンやミョウバン、ゼオライトなどが配合されている脱毛石鹸には、消臭効果もあります。
体臭が気になる方、デリケートゾーンやワキのにおいが気になる方にもおすすめです。
安全性の心配はなし!顔やアンダーヘアにも使用可能
脱毛石鹸は、肌にやさしい天然成分で作られているものが多く、肌トラブルが起きたという口コミはほとんど見かけません。
除毛クリームのように使用後にヒリつきが出たり、脱毛テープやワックスのように毛穴が赤くなったりすることもないので、敏感肌の方でも安心です。
注意事項に特別な記載がない限りは、通常の石鹸と同じように顔やデリケートゾーンを含む全身に使えます。
脱毛石鹸でムダ毛処理をするデメリットや危険性
では次に、脱毛石鹸を使うことによるデメリットや危険性について見ていきます。
脱毛石鹸は効果なし!?脱毛効果があるかは疑問
除毛成分や抑毛成分が配合されている脱毛石鹸ですが、効果に関しては微妙な意見が多いです。
口コミには、「全く効果が感じられなかった」という声も多く、また効果ありという場合でも「2~3ヶ月使ったら、なんとなく毛が薄くなった気がする」といった曖昧な感想がほとんどです。
実際、どの脱毛石鹸のパッケージにも「脱毛できる」という記載はありません。
また、脱毛石鹸のなかには、除毛クリームの主成分「チオグリコール酸カルシウム」が含まれる商品もありますが、配合量はごくわずかです。
化粧品の成分は、多いものから順に記載するというルールがあり、除毛クリームの場合は、1番初めに有効成分として「チオグリコール酸カルシウム」と記されています。
一方、脱毛石鹸の人気商品「ジョモリー」では、記載は6番目です。
さらに、チオグリコール酸カルシウムは効果が強いぶん、肌への負担も大きいため、除毛クリームの場合は使用できない箇所(顔・男性のヒゲ・デリケートゾーンなど)や使用方法が細かく記載されています。
ところが、除毛石鹸にはそういった記載は一切なく、通常の石鹸と同じように全身に使用できます。
これらのことから、脱毛石鹸に含まれる除毛成分は微量であり、除毛効果自体も大きくないと分かります。
コストパフォーマンスが悪い【価格の相場は2,000~3,000円前後】
脱毛サロンや医療クリニックに比べれば、初期費用が安い脱毛石鹸。
しかし、以下のような理由から、決してコスパが良いとは言えません。
- 効果が感じられるまでには何個も購入しなければならない
- 効果が出ても一時的で、使い続けなければ毛はまた生えてくる
また、下の表を見ても分かるとおり、値段が2,000~3,000円前後と通常の石鹸に比べて高額です。
商品名 | 価格(税込) |
---|---|
ジョモリー | 1,800円 |
K-OUT | 2,980円 |
ボタニカルソープ エピルン | 3,218円 |
エピレスソープ | 2,138円 |
デリケートハーバルEPイレーサー | 1,880円 |
イーピーアイソープ | 1,080円 |
継続して使うことを考えると、クリニックや脱毛サロンのほうが結果的には安くすむこともあります。
脱毛石鹸と他のムダ毛処理方法を比較
脱毛石鹸の特徴やメリット・デメリットを見てきましたが、最後に、ほかの脱毛方法との違いを比較してみます。
種類 | 痛み | 肌への負担 | 処理頻度 | 効果 | コスト |
---|---|---|---|---|---|
脱毛石鹸 | なし | なし | 毎日 | 抑毛・美肌 | 2~3,000円前後 |
カミソリ | なし | 大きい | 毎日~ | 除毛 | 100円~ |
毛抜き | あり | 大きい | 週1回~ | 脱毛 | 100円~ |
除毛クリーム | なし | 大きい | 2週に1回~ | 除毛 | 1,000円~ |
家庭用脱毛器 | ほとんどなし | 小さい | 2週に1回~ | 脱毛 | 30,000~70,000円 |
光脱毛or医療レーザー脱毛 | あり(マシンによる) | 小さい | 1~3ヶ月ごと(マシンによる) | 脱毛 | 全身脱毛:20~40万前後/部分脱毛:数百円~ |
脱毛石鹸は、痛みや肌の負担がなく、いつでも好きなときに使える手軽さが魅力です。
ただし、今生えている毛をすぐに除去できるわけではないので、どの脱毛アイテムや除毛アイテムよりも効果は感じにくいです。
また、石鹸自体は1個で1~2ヶ月ほど使えますが、継続使用となると意外にコストがかかるデメリットもあります。
【まとめ】脱毛石鹸の効果は微妙!他の脱毛方法との併用がオススメ
脱毛石鹸には即効性がなく、効果が現れるかどうかについても正直疑問があります。
ですから、脱毛石鹸のみでムダ毛対策をすることは、あまり効率的ではありません。
ただ、継続的に使用することで、肌がスベスベになったり、黒ずみが解消されたりといった美肌効果を感じる方は多いので、他の脱毛方法と併用し、脱毛効果を高める付随的なアイテムとして使用するのはオススメです。
面倒なムダ毛処理から卒業したい、できるだけ早くツルツルの肌になりたいという方は、脱毛サロンや脱毛クリニックの方が確実です。
ぜひ、合わせて検討してみてください。